宮崎県はホントにツイてない。
鳥インフルエンザ、口蹄疫(こうていえき)、そして霧島の新燃岳(しんもえだけ)の噴火!
宮崎有機農業研究会の多くのメンバーがこの3つに関わる。ツイてない・・・。
だが、訪問するとみんな元気でワタクシ、ホッといたしました。
霧島連山の近くの畑はもはや灰だらけ。
宮崎有機農業研究会は牛や豚などを飼っているメンバーが多く、その糞を堆肥にして畑に入れる。
野菜くずは家畜のエサに混ぜ、理想的な有機的サイクルができてる、スバラシイじゃん!と20年近く前から、らでぃっしゅぼーやと取り組み続けているグループなんである。
しかし昨年の4月、口蹄疫が確認、突然の殺処分の連絡。
小泉さんの牛は17頭、大橋さんの牛は19頭が殺処分に。
小泉さんのカラになった牛舎。カナシイ風景ですな・・・。
後で自分たちの牛が埋められた場所を確認して追悼した小泉さん。
今回、そこに連れて行ってもらって僕も追悼・・・。
この木城町には、日本で最初に「福祉」の考えを実践した石井十次さんが建てた日本初の孤児院があって、小泉さんと大橋さんのおじいさんはそこの出身。
小泉さんと、大橋さん親子。
北海道などで災害の孤児となった彼らはここに預けられ、そしてここで農業を学び育ち、田畑を開拓し増やし、この地で自立したワケだ。
今の小泉さんたちがこの状況にメゲずに元気でいられるほど逆境に強いのは、開拓魂が代々受け継がれているからに違いない。
明るい小泉夫婦。
この木城町、僕が「美しい農村風景ベスト10」など選んだら間違いなく入れたいウツクシイ農村。
武者小路実篤が作った「あたらしき村」もこの近くだし、何よりも隣の西都市は、西都原古墳群という311個もの古墳がひしめく地域。
古墳だらけ。ワタクシどこにいるかわかりますか~
畑のど真ん中にもど~んと古墳があり、邪魔だからなのか、農家がどうも削っちゃってるように見える古墳も見受けられます。こらこら。
古来から肥沃で農業に向き、美しい土地で人々が「おお、ここは住みやすそうだ!」と選ぶ地域だったってコトですな。
大久保義広さんは都城(みやこのじょう)市の生産者。野菜生産と養豚も兼ねている。豚たちは今回、処分が無く元気。
都城市といえば、今回の新燃岳の噴火で、火山灰の被害でニュースになったところ。
大久保さんの畑ももちろん、灰を相当かぶった。
生育中の葉っぱに灰が降り積もると、葉物は出荷できないし、光合成も邪魔され、おまけに灰は酸性なので障害が出る可能性が高い。
不幸中の幸いだったのは今が多くの作物の生育が終わった時期だった事。
宮崎市で葉物や大根などをらでぃっしゅぼーや向けに栽培している萩原毅(たけし)さんも、ほうれん草などが灰をかぶり、水で落としながら出荷していたが、その後の雨で洗い流されとりあえず被害は予想より少なかった。
萩原さんと、ウツクシく花咲く、菜花畑にて。
しかしもちろん、今後の噴火でどうなるかわからない(この取材は2月の半ば)。
もとより、火山の噴火の降灰で火山灰土ができ、それが年月過ぎ肥沃な土地のモトとなったのだし、美しい風景や温泉(!)もまた火山の効果、という恩恵もある。
しかし今回のようにいざ噴火すれば大変なコトとなる。火山の近くに住むという事はそういう事なのでもありましょう。
夜、みなさんを元気付けようと街に飲みに行ったのだが、宮崎の人はとにかく酒が強い事を忘れてた。
「落ち込んでられん!」と元気でどんどん飲む彼らのペースに付いていけず、ウシオダの方がダウンして逆に心配されるというナサケない結果となったのでありました・・・。


